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なかの就労支援ネットワークNews

2001年 4月
平成13年
NO.7

発行:なかの障害者就労支援ネットワーク事務局(佐藤・堀江・吉田・小川)
中野区障害者福祉会館事業係内
〒165-0025 東京都中野区沼袋2-40-18 
TEL (03)3389-2171 FAX (03)3389-2175
contents
1.こんにちは! シリーズ (第3回)
2.就労支援者派遣事業の実践から報告
3.障害者雇用機会創出事業のご案内
4.報告:東京都包括支援事業
5.とぴっくす!
6.ネットワーク会議要約(11回目、12回目)

就労支援者派遣事業の実践から報告


 アフターフォローという言葉からみなさん何を想像しますか?
  例えば、パソコンを購入したとき、必ずメーカーの保証期間がありますよね。そんな事を想像する人もいるかも知れませんね。
  就労支援においてのアフターフォローは、企業と働く障害者双方に行うフォロー全般をさします。障害者雇用の継続を考えた場合、このアフターフォローが非常に重要になってきます。
  企業および障害者からの相談で一番多いのは、仕事上の効率うんぬんよりも、人間関係にかかわることです。これは、企業だけでは解決できるものではなく、やはり生活基盤のある地域の社会資源との連携が必要になります。
  今回は、アフターフォローの事例からケースをご紹介します。

◆ケース:知的障害Aさんの場合

 Aさんは、家族と別居して一人暮らしをしています。収入はおよそ13万円です。職場実習後、就職し半年たったある日のことです。事業団に職場でいじめられているので相談したいという趣旨の連絡が入りました。勤務が5時までですので、それ以後に来所したいとのことでした。本人からの連絡が入る以前に定期のアフターフォローの訪問をしていましたので、だいたいの状況は事業所から聞いていましたが、まずは本人の話も聞いたうえで対応することに決め、来所するのを待ちました。

  事業団に来所したAさんは、ブランドものの衣類を身につけ、腕には中古で11万という時計をつけて夜8時ごろやって来ました。
  お金を節約するためにバスを乗り継いできたとの事でした。顔は以前に会ったときよりもずいぶんと痩せていました。『衣食住のバランスが崩れているな』という印象でした。
  まずは本人は会社の特定の人が物をぶつけたりする、悪口をいっている、一緒に働いている同じ障害のある人が仕事がとろくて迷惑しているということを一気に話始めました。とにかく、よく話を聞くことに徹しました。そして、本人が落ち着いたころを見計らって、『どんな場面で起きたのか』『それはAさんだけに起きたことなのか』『どんな悪口をいわれたのか』など思考の整理をお手伝いしながら話を進めました。
  すると、忙しい時間に特定の人が物をとるときに場所がせまいので、みんなに物がぶつかることや、悪口は言っているような雰囲気であることなどが分かりました。たったこれだけのフォローですが、このようなフォローが離職をくい止めることに有効なのです。
  いつでも気軽に立ち寄れる相談できるという場が必要なのです。

  その後、Aさんの生活状況を聞いて見ると、衣食住のアンバランスさが浮き彫りになってきました。腕には、中古でも11万する時計を買いながら、食事は賄い食のほかは、ベビーアンパンを2、3個食べるという毎日で、もっとお金が欲しいから夜のバイトをしたいとう希望をだしてきました。
  働いて自分の得たお金を自分のことに使うのはあたりまえですし、それを糧にまた仕事に頑張れるということは十分理解できます。けれども、このままではやがて体をこわし、働けなくなることをゆっくりと話しました。
  その場では分かったというAさんですが、やはり家庭との連携が必要と判断し、区役所のワーカーさんに相談しました。ワーカーさんの判断で、ご家庭との連携はワーカーに任せる事になりました。
  就労支援ネットワーク設立以前には、全て事業団単独で抱えていた問題がともに考えていける体制になりつつあるということを実感したケースでした。

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